知っているようでしらない”会議室”

そもそも会議の定義とは

会議以外の用途で活用可能な東京で人気の貸切パーティスペースといった様々なタイプの「会議室」が台頭する昨今だが、
「会議室」について論じる前に触れておくべきことがある。

 

そもそも「会議」とは何どういったものなのか、あなたは正しい認識でご存じでいらっしゃいますか?
そこで、会議とは普通どのようなことを指すのでしょうか。
要は、会議の定義とは何であろうか、という点ですね。

 

メンバー内での話し合い?相談?報告会?
あなたはどんなことを思い浮かべただろうか。

 

会議とは何か―
国語辞書には「関係者が集まって相談をし、物事を決定すること。またその集まり」
あるいは「ある事柄を評議する機関・組織」とある。

 

これから論じる「会議室」に深く関わってくるのは前者の定義である。
何かしらの共同体に属している、あるいは属していなくとも関わりのある人であれば、
少なくとも一度は「会議」という集まりに参加したことがあるだろう。
しかし一口に「会議」と言っても、その規模や形態は様々である。

 

例えば何か緊急事態が起きたときに
政府関係者による、その国の国民全体に関わるような会議もあれば、
企業内で新商品の販売戦略を練るための会議もあるだろう。
あるいは小学生の兄弟が母の日に何をプレゼントしようかと作戦会議をすることもあるかもしれない。

 

誰が参加するのか、何のために開くのか、どんな議題があるか…等
これら一つ一つの要素が「ある特定の」会議を作りあげる。

 

そして個々の会議の規模や形態が様々であっても、
「その会議の出席者間で情報を共有させる」という役割は
恐らく全ての会議に当てはまるのではないかと思う。

 

そうであるならば、先に述べた会議の定義にこの役割を追加しておくべきである。
すなわち会議とは「関係者が集まり情報を共有・相談し、物事を決定 すること」なのである。

いつから会議室は存在しはじめたのか

では次にいつから会議室は存在しはじめたのか。

 

会議室とは言うまでもなく「会議を行う、するための、部屋」のことである。
会社、学校、集会所?私達の身の回りには至る所に会議室が存在する、
あるいは存在していたのではないだろうか。

 

歴史の教科書を紐解いてみても
何か大きな戦争の後には、大抵関係国が集まって講和会議が開かれて来た。

 

歴史と会議にまつわる有名なエピソードと言えば、
ナポレオン戦争後のウィーン会議に於いて晩餐会ばかりで議事の進まぬ様子を皮肉を込めて表現した
「会議は踊る、されど進まず」という言葉がある。
各国代表がくるくる踊る風刺画と共にこの言葉を耳にしたことがある人も多いのではないだろうか。

 

少し話が逸れたが、これらの会議が行われた場も「会議を行う部屋」であったはずであるから、
会議室と呼んでもよいだろう。
更に今挙げたような近代国家成立以後だけでなく、もっとずっと前の時代から会議は行われて来た。
アテネには現在でも古代ギリシア時代の民会議場の演壇の遺跡が残 っている。
もっともこの民会議場は屋内施設ではなく屋外施設であったようではあるが。

 

このように会議室の歴史は大変長いものである。
もちろん建築様式や規模などにはそれぞれの時代によって特徴があったはずである。
古代ギリシアや近代国家成立頃にまで遡ってしまったために、
「いつから」という点がぼやけてしまったかもしれない。
だが、つまるところ「会議室」は古来より「会議」のあるところでその歴史を発展させてきたのである。

 

 

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